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Case10:不手際に隠蔽はご法度! 事実をありのままに伝えて心よりの謝罪で対応2021年2月15日

お客様を相手にした商売にカスタマーサービスは必要不可欠。この連載では顧客対応に関する“アレコレ”を「カスタマーサービスのお悩み相談室」の個性豊かな面々が解説していきます。

今回ご紹介するのは、当相談室の室長である四谷信司(58)が自ら担当した【薬局における個人情報漏えいクレーム】解決のポイント編です。

四谷信司が教えるココがポイント

四谷信司(58)

ソーシャルエンジニアリングとは、悪意のある人物が人間心理の隙をついて機密情報を盗み出す古典的な詐欺のテクニックです。代表的な例で言えば「振り込め詐欺」や「フィッシング詐欺」といった犯罪がそれにあたります。人の脆弱性を狙った攻撃で、ちょっとした油断や気の緩みが被害を生みます。

Case10は、薬局の事務員が言葉巧みな誘導にまんまと騙されてしまい、顧客の個人情報を教えてしまったというもの。完全に薬局側の過失ではありますが、情報漏えいが発覚した直後に上司が気がつき、早期に対処できたことで実被害にはいたらなかったのが幸いでした。

間違いが起こってしまったことは仕方ありません。このような場合、事実をありのままに隠さずにお伝えすることが大切です。このケースでは責任を明確に認め、警察や顧問弁護士という専門家の意見を踏まえた対応方法をお伝えし、心よりの謝罪をしたことで、被害者の方にご納得いただいています。被害を最小限に抑え、成功裡に解決することができた事例と言えます。

お客様の大切な個人情報は厳重な管理の元で扱うべきです。最近では劇場型犯罪といって犯人も役者ばりの演技力でなりすまし電話をかけてくるケースもあります。個人情報に関わるような情報は第三者には安易に教えないのはもちろん、たとえ本人を名乗っていても確実に本人である確認を取るようにルールを明確にしておいたほうが安心ですね。
 

※この記事はカスタマーサービスの対応例を学ぶために事実を元に構成したフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

 

弁護士 藤本慎司 監修|東京弁護士会所属

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