ホーム › 連載・コラム ›  Case9:お客様からいただくクレームのお申し出はサービス向上のヒントになり得る

Case9:お客様からいただくクレームのお申し出はサービス向上のヒントになり得る2021年1月25日

お客様を相手にした商売にカスタマーサービスは必要不可欠。この連載では顧客対応に関する“アレコレ”を「カスタマーサービスのお悩み相談室」の個性豊かな面々が解説していきます。

今回ご紹介するのは、いつも穏やかな笑顔で事案を解決へと導く増山利伸(55)が担当した【食品販売業における対応不備クレーム】解決のポイント編です。

増山利伸が教えるココがポイント

増山利伸(55歳)

苦情・クレームの対応は心が折れそうになることも多々ありますが、人が困っていることを助ける仕事だと思うことができれば、気持ちが楽になるのではないでしょうか。最近では悪質なクレームも目立っていますが、本来クレームにはサービスを向上させるヒントが隠されているものです。

Case9で取り上げた事例で学ぶべき点は、ルールを変更して対応することが時として顧客満足度を上げることになるということ。ルール通り、「食品の返品はできません」と突き返すこともできますが、それでは少々優しさに欠けているように思えます。季節ものイベントで会場が混雑していたことや、贈り物だった点を鑑みると、返品交換で対応するのもひとつの手段です。実際に早々と返品交換に対応してもらえた顧客は満足して帰られたそうなので、臨機応変な対応が円満解決に結びついた事例と言えます。

クレームのすべてが排除すべきものというわけではありません。お客様からの貴重なご意見であることも多いものです。そのような善意のご指摘いただいたお客様に対しては、企業として感謝を伝えるべきでしょう。改善を繰り返すことでサービスがより良いものへと向上するはずですし、そうした努力は、お客様の満足度につながり、企業への批判・攻撃の抑止力にもなります。結局のところ接客は、人と人の関わりなのでその対応方法は十人十色です。お客様の立場になって問題を解決して差し上げられるように努めましょう。
 

※この記事はカスタマーサービスの対応例を学ぶために事実を元に構成したフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

 

弁護士 藤本慎司 監修|東京弁護士会所属

〒105-0003
東京都港区西新橋1-21-8 弁護士ビル410号
03-5251-3786


日本アイラックは理想の『お客様相談室』構築・運営を全力サポートします。
選任担当者がおらず十分な対応ができていない
難易度の高いクレームが増えてきて困っている
スタッフによるスキル差が目立ちはじめた

……など

苦情・クレーム対応のことならお気軽にご相談ください。

※「クレームナビ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。

03-6625-5380

お問い合わせ時間 9:30〜17:30(平日のみ)

お問い合わせ

関連記事