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【No.167】エコーチェンバー効果2023年12月11日

エコーチェンバー効果とは、閉鎖的な環境でコミュニケーションを繰り返すことにより、偏った思考・信念が増幅されること。狭い部屋の中で言葉を発すると、同じ言葉が反響して多く聞こえますよね。同様に、SNSなどで自分に近い思想のユーザーをフォローした上で意見を発すると、同じような見解が多く返ってきます。その結果、少数意見にもかかわらず「自分の意見は正しいんだ!」と思い込んでしまう。それがエコーチェンバー効果です。

これに関連する言葉として、「フィルターバブル効果」があります。フィルターバブル効果とは、インターネットユーザーの検索履歴やクリック履歴をコンピューターが分析・学習することで、ユーザーの興味関心に近い情報が優先して表示されること。これにより、自分に近い意見しか目に入らない状況が生まれ、自分でも気づかないうちに視野が狭くなってしまうというわけです。

SNSでは時として極端な意見が散見されますが、その背景にはエコーチェンバー効果やフィルターバブル効果が働いている可能性があります。そうした声が周囲を巻き込んで拡散され、事実と異なるかたちで炎上する例も少なくありません。対応する際には細心の注意を払う必要があるでしょう。
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