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プロクレーマーとは、クレームに対する賠償を獲得することで生計を立てている人たちのこと。はじめから利益目的でクレーム行為に及んでおり、クレーム自体が職業化しているのが大きな特徴です。これまでにも、クレーマーと呼ばれる人の中には、賠償としての対価を求める人は一定層いました。しかし近年は、行政罰や民事訴訟について高い専門知識を有していたり、分担を決めて組織的にクレームを行っていたりして、企業側が賠償せざるを得ない状況に追い込んでくるケースが増えており、問題が深刻化しています。

プロである彼らの交渉術は実に巧みです。例えば、直接的に金品を要求した場合、恐喝になってしまうことを把握しているため、多くの場合「誠意を見せろ」といった表現を用います。また、はじめは「今すぐ何とかしろ！」と高い要求を提示しつつ、「それが無理なら◯◯でもいいだろう」と譲歩する姿勢を示すパターンもあり。あえて厳しい条件から対応可能な条件までハードルを下げていくことで、着実な賠償請求に繋げていくのです。

こうした交渉術に乗せられ、思わず要求を受け入れてしまいそうになりますが、そうなればプロクレーマーの策略に乗るようなもの。本来は回避できたはずのクレームに対し、必要以上の賠償を払うことになってしまいます。相手がたとえプロクレーマーでも、なすべきことは一般の消費者と同じ。慌てることなく普段どおりに対応し、毅然とした態度で向き合うよう心がけましょう。