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Case11:最低限の謝罪と指導の徹底を伝える回答が好ましい2021年12月6日

お客様を相手にした商売にカスタマーサービスは必要不可欠。この連載では顧客対応に関する“アレコレ”を「カスタマーサービスのお悩み相談室」の個性豊かな面々が解説していきます。

今回ご紹介するのは、当相談室の室長である四谷信司(58)が自ら担当した【アパレルショップにおけるストーカークレーム】模範対応編です。

行動がエスカレートする可能性もあるので、対応は慎重に

四谷信司(58)

こんにちは、当相談室の室長を務める四谷です。

前回に引き続き、アパレルショップのデイリー・ユースで起きた、ストーカークレームの事例について見ていきましょう。今回のケースは、特定のスタッフに好意を寄せていた常連客が、誘いを断ったことをきっかけにストーカー化。個人のSNSをチェックしてはクレームを繰り返すというもの。インターネットが普及した今の時代ならの事例です。

クレーム内容
  • ◆店舗スタッフがモラルに反する行動をSNSに投稿している

 
従業員の勤務時間外の行動に関して、企業が一方的に制限することは法的に不可能です。できることとしては、節度ある行動の呼びかけや社員教育の徹底、日頃の指導の強化といった、リスクマネジメントになります。
 
そのため、今回の事例における適切な対応としては、できる限りの教育・指導を通じて、再発の防止に努めることを、永田さんにしっかり伝えるのが良いでしょう。「スタッフのプライベートに関することはちょっと……」などと回答してしまうと、かえって行動がエスカレートする可能性もあるので、慎重に言葉を選びつつ、できる限りの対応はするという姿勢を示すことが大切です。


kawamoto
河本加奈子

永田様、デイリー・ユース店長の河本です。先日連絡いただいた内容につきまして、社内にて情報共有いたしました。今後も政府の感染防止ガイドラインに則り、感染リスクの軽減および、安全・健康確保に努めるよう、指導を強化してまいります。
 
また、スタッフのプライベートな行動につきましても、良識ある行動を変わらず求めてまいります。このたびの件につきまして、改めて誠に申し訳ございませんでした。

nagata
永田拓馬

河本様、ご対応いただきありがとうございます。こちらとしては、大塚さんに社会人としての自覚を持って行動してほしいとの思いから連絡した次第です。御社の指導徹底を期待しています。

 

・・・・・・(以後、大塚さんが投稿を控え、クレームが来なくなる)・・・・・・

 


従業員がモラルに反する行動を取ることは、企業の社会的信用やブランドイメージに大きな影響を与えるのは確かです。プライベートの行動を制限することはできないにしても、社員として自覚ある行動を促すのは企業の努めと言えるでしょう。
 
それと同時に、クレームストーカーから従業員を守り、安心して働ける環境を整えるのも企業の責任。万が一にも危険に晒されるようなことがないよう、徹底した対策を講じる必要があります。
 

※この記事はカスタマーサービスの対応例を学ぶために事実を元に構成したフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

 

弁護士 藤本慎司 監修|東京弁護士会所属

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